もはや国民病の一つ?不眠症!

睡眠のメカニズムというのは非常によく出来ています。私たちは当たり前のように過ごしていますが、朝が来たら起き、夜になると自然と眠くなって睡眠に入って行く、しかし度重なるストレスにさらされたり、自律神経の乱れなどによってなかなか寝付けなくなってしまったという方は大変多くいらっしゃると思います。

あるデータによると国民の四分の一、あるいは半数以上不眠症に悩んでいるという結果も出ていますので、軽度なものも含めればもっとたくさんの方にその症状が現れていることでしょう。

不眠症は色々な原因が考えられます。本人の体調かもしれませんし、精神状態ストレス環境、あるいは病気なのかもしれません。しかしいずれにしても寝たい時に寝られず、日中眠くなってしまう不眠症は仕事、家事、勉強などのパフォーマンスを下げることに繋がってしまいますので是非、改善しましょう。それでは記事を進めてまいります。

そもそも不眠症とは?

不眠症ときくと要は寝たい時に寝られない事。というイメージを持っている方が多いと思いますが、実はもっと細かく分けることができます。具体的には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の四つに分類することができます。

先にあげた寝たい時に寝られない状態は入眠障害の一種ですね。それぞれを補足していきますが、中途覚醒というのは夜中に自然と目が覚めてしまい、そのまま目がさえて眠れなくなってしまう症状を指しています。

あるいはお年寄りに多い早朝覚醒、家族が起きている時間に眠りにつき、太陽よりも早く目覚めてしまう事です。最後が熟眠障害、自覚のない不眠症とも言えますね、例えば晩酌を欠かさない方に多いと思いますが、本人は寝ているつもりでも身体が休まっておらず眠気がずっと続き、日中もだるい状態が続いてしまう事です。

もちろん、この原因も様々ですが、特に熟眠障害に陥るのは働く時間が決まっているサラリーマンなどに多いと思います。仕事が忙しくなると昼間、決まった時間に食事を取ることが出来ず、その分、夜にまとめて食べてしまったり、飲みに行った帰りにラーメンを食べてしまうこともよくあると思います。

寝る前の食事は肥満の原因になることもそうですが、食事を分解する為に内臓は休むことが出来ず、キチンと寝ているつもりでも休息が出来なくなります。

不眠症を改善するには?

不眠症になって困る方は、やはり学び盛り、働き盛りの方が多いと思います。というのは昼寝をする時間が取れたり、自分の勤務時間や学校の時間が決まっていなければ夜中に寝れなくても困る事はありません。

当たり前の話ですが、次の日の予定が決まっているから寝れないと困るんですね。不眠症の問題を解決するにはまず、世の中に出回っている対処法をそれぞれ実行してみるのがいいかもしれません。

例えば寝る前のスマホをやめる、スマホやパソコンから発せられるブルーライトは気にならないだけで非常に強い光を放っています。強い光が目に入ると自律神経の一つである交感神経が刺激されてしまいます。交感神経が刺激されると目が覚めて、日中活動するモードに身体が切り替わってしまい、寝れるようにはなりません。

次に夜中の暴飲暴食をやめてみましょう、前述の通りですが、寝る前にモノを食べるとそれを消化する為に内臓はエネルギーを使ってしまい、質の良い睡眠を得ることが出来なくなります。

それから就寝前に部屋全体を暗くするのもおすすめです。お休み前の一時間、間接照明だけにすることで副交感神経が刺激され、身体を休めるモードに切り替わります。それから眠る前の注意事項ですが、眠れないかもしれないという不安不眠症をもたらす場合もあります。

寝つきが良いというと、布団に入ってすぐに眠りにつく印象があると思います、もちろんそういった方もいらっしゃると思いますが、普通、横になってから睡眠に入るまでに10~15分はかかるものです。すぐに眠れなくても気にするのをやめましょう

それから学生には少ないかもしれませんが、不眠が続き、お酒で解決している方も大多数いらっしゃると思います。お酒は夜中の食事同様、アルコールを分解する活動を身体が行うため、睡眠の質が下がってしまいます。

しかし、そうはいっても日ごろのストレスから呑まないとやっていられない、という精神状態になってしまっている時は、全く飲まないとかえってストレスになってしまいますので、就寝前一時間は飲まない時間を作る、時間を決めて飲む、など自分に合った方法で少しずつお酒の量を減らす努力をしましょう。

まとめ

今回は日本人の20~50%以上が悩んでいる不眠症について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、不眠症は体調や、精神状態、特に不安な気持ちストレス・プレッシャーを感じてしまう事が原因の一つです。

またその原因が会社や家庭、友人関係などにある場合、なかなか自分一人の力では変えることが難しいです。ですからそちらの問題を解決するために注力するよりは自分の意識や習慣を変える方がずっと楽であり、高い効果を得られるはずです。

今回ご紹介したいくつかの方法を試してみても全く改善が見られない時はお気軽に当院までご相談ください。