中高年の女性に多い足指の痛みや痺れ!モルトン病とは?

男性に比べて女性の方が美に対する関心というのは大きなものだと思います。それは単純に普段している化粧であったり、ネイルや髪のケア時間とお金をかける傾向からみても多くの賛同をいただけるでしょう。

しかし美という概念は人それぞれにとって捉え方が違いますし、意識の程度も様々です。そして時に周りの視線を気にするあまり、過剰な取り組みをして身体を痛めてしまうこともあり、その点にはご注意いただければ幸いです。

今回のテーマになっているモルトン病は特に、普段からハイヒールを使う傾向にある方に注意していただきたい足の裏の痛みに関するもので、ハイヒールのようにかかとが上がっていることで足の指に負荷をかけやすく、その結果、指の骨同士が擦れ合うことで起こるのが主な原因です。

またモルトン病以外にもハイヒールは外反母趾や内反小趾など指の変形であったり、まめ、たこ、魚の目、そして重心がズレてしまうことによって骨盤の歪み、ひいては全身の歪みも併発してしまうことがありますので、使用し過ぎないようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。

モルトン病は?

比較的中年以降の女性に起こりやすいと言われている足の疾患に、「モルトン病」というものがあります。これは足の指の付け根や指と指が向かい合う側の双方に痛みやしびれ、焼けつくような感じを覚える疾患で、これを発見したのがトーマス・G・モートンという医師であったため、「モートン病」あるいは「モルトン病」という名が付けられました。

そもそも人の足には足指の付け根から甲に向かって伸びる「中足骨」という足裏のアーチを形成する骨があるのですが、この5つの中足骨にはそれぞれお隣同士を繋ぐ靭帯が存在しており、丁度その下を神経が通過しています。従ってつま先立ちをすると中足骨同士をつないでいる靭帯が地面の方向へ押される形になり、その下にある神経が靭帯と地面との間に挟まれて圧迫されることになります。これが、「モルトン病」の正体。特に女性はハイヒールの使用などでつま先立ちをすることが多く、かつ年齢と共に足の変形も起こってより中足骨部分に負荷がかかりやすくなってしまうため、中年以降の女性に発症するケースが多いとされているのです。

モルトン病の治療方法

モルトン病の症状は前述の通り、足の付け根とその両サイドにある指が向かい合っている部分の痛みや痺れ、焼けつくような感覚ですが、これが特に多く見られるのは中指と薬指との間です。ここはちょうど神経の合流地点になっており他の箇所よりも神経が太くなっているため、圧迫を受けた場合に痛みや痺れをより強く感じてしまうのです。とは言え他の部分、例えば人差し指と中指との間や薬指と小指の間に症状を感じる人もいますし、痛みや痺れが指の付け根からふくらはぎ近くにまで及ぶこともあるようで、症状には多少の個人差が見られます。

モルトン病を発症した場合、まずは原因となっているつま先立ちなどの動作を控え「足底挿板」と呼ばれる靴の中敷きのようなものを使用して中足骨の下を通る神経を圧迫させないようにします。基本的にはこれで足を安静にして回復を待つ保存療法が採られますが、痛みや炎症がひどい場合には消炎鎮痛剤が処方されることもあります。また足底挿板は靴を履いている時にしか効果を発揮しませんが、足に直接貼るテーピングであればずっと足の動きを矯正することができるため、「キネシオテーピング」と呼ばれるテーピングを使用した治療法が勧められることもあるようです。

まとめ

今回は特にハイヒールなどをよく使用する女性に多い足の疾患、モルトン病について記事を書いてまいりました。モルトン病は普段からたちっぱなしであったり、ふくらはぎがよく痛んだり、違和感があるなどの軽度の初期症状があるものです。

またモルトン病に限らず筋肉などにかかる負荷はキチンとしたマッサージやストレッチ、あるいは筋トレなど柔軟な筋肉を作ることでそれが部位を補う、あるいはクッションの代わりとなって足を守ってくれるものです。ですから、下記に紹介するストレッチを参考にして、日ごろから足のケアをして無用な痛みを抱えないようにしましょう。

モートン病は、足裏や足指の筋肉が硬くなると、発症のリスクが上がるので、筋肉の柔軟性を維持するストレッチを行っていきましょう。

まず、足指の間に手の指を全て入れます。

その後に、そのまま手を上下に動かしていきます。このときに、足首を同時に動かさないように注意しましょう。

10回程度上下させたら、今度はグルグルと手を回します。

回転運動も、10周ぐらい行ったら、逆足も同様に行いましょう。

(中略)

具体的には、どのようなインソールがモートン病予防・対策として効果的なのかというと、大きなポイントは2つあります。

「アーチサポート」と「サイズ調整」です。

アーチサポートとは、土踏まずの働きを手助けしてくれる性能のことです。

モートン病は、土踏まずが正常に働けていない場合、足の指に衝撃がいってしまうので、発症リスクが高まります。

また、自分で自分の足に合うようにカットできるなど、「サイズ調整」が柔軟なインソールでないと、足に負担がいってしまうので、逆効果となってしまいます。

引用:TENTIAL

URL: https://tential.jp/journals/foot/morton’s_disease/001