骨格が歪むとどうなるの?身体のゆがみの原因と症状

私たちの肉体というのは目に見える部分以外でも内臓や筋肉、血管、骨、神経、関節など多くの器官が体内に存在し、それによって生きていくことが可能となっています。小学校や中学校などでそれらを勉強し、臓器などは大切なものであると理解していながらも目に見えるケガと異なり、実際に内臓が傷ついているか、疲れているかなどは不調となって現れなければ、なかなか注目されることはありません。

けれど例えば器質的な問題は見つからないけれど、なんとなく慢性的に体の調子が悪い、腰や背中が痛い・・・という人は、もしかすると身体のゆがみが原因となって、それらの不調が現れている可能性があります。「身体のゆがみ」とはつまり、体の支柱となっている骨格や骨盤のゆがみのことで、これらが歪んでしまうと当然ながら体全体のバランスが崩れ、様々なところにそのひずみが現れ始めるのです。

もっともわかりやすいもので言えば腰痛や肩こり、背中の痛みや腕のしびれ、あるいは内臓不全による便秘、冷え性なども身体や骨盤の歪み、そしてそれによって内臓がキチンと仕事することが出来ないことによって起こっている可能性は十分に考えられます。

またこれらの不調というのは職業病であったり、幼いころから持病として持っている、他にも仕事のしすぎによって起こるなど日常的であるがゆえになかなか注目されず放置してしまう方も多いと思います。けれど実際に身体や骨盤の歪みや身体の凝りを流すようなストレッチを覚えて実践するなどちょっとしたことで改善される場合も多々ありますから、当記事をお読みいただき、当てはまることがある方は是非、ストレッチなど実践してみてください。それでは記事を始めてまいります。

身体のゆがみの原因は?

まず最初に覚えておきたいのは、「身体のゆがみ」は誰にでもあるもので、歪んでいるからといって必ずしも慌てて矯正する必要はないということです。というのも、人にはそれぞれ右利き、左利きがあり使いやすい側の筋肉をより多く使うため、当然生活していればやがてどちらかに偏りが生じてしまうものだからです。それで多少偏りがあっても日常生活に何ら支障がないなら矯正する必要はありません。矯正が必要となるのは、前述のような歪みのせいで大なり小なり体に異常を感じる場合で、そのようなケースでは必ず許容範囲を超えた歪みを引き起こしている何らかの原因が隠れています。

身体を歪ませる最も大きな原因は、日常生活の癖です。例えば日本人に多い猫背や反り腰などの悪姿勢は勿論のこと、立つときに左右どちらかの足に体重をかける癖や、椅子に座ると足を組んでしまう癖、バッグをいつも左右どちらか同じ側で持つ癖、また合わない靴やショルダーバッグを毎日好んで使用することも、身体を歪ませる原因になり得ます。

また骨格に沿って付いている筋肉が弱くなると、やはり体を支えきれなくなって傾いていきます。加齢によって筋肉は自然と衰えていくため、同じ運動量でも徐々に筋力は低下し、これが身体のゆがみに繋がるケースも珍しくありません。

身体のゆがみが引き起こす症状

骨格や骨盤が歪むと体の可動範囲が狭くなったり特定の部分的な筋肉が緊張したりするため、血液やリンパの流れが滞って様々な症状を起こします。例えば頭痛や肩こり、便秘、冷え性、浮腫み等など。また自律神経が乱れることでこれらの症状に拍車がかかったり、生理痛や生理不順、不眠、微熱、体のだるさなどを引き起こすこともあります。

また椎骨の間にある椎間板という軟骨が変形し飛び出して、そばを通っている神経を圧迫し痛みや痺れなどの症状を引き起こす「椎間板ヘルニア」も、その直接の原因は椎骨のゆがみですから、身体のゆがみを放置することで誘発される疾患の1つということができます。

まとめ

今回は身体のゆがみが起こる原因となる疾患や日常に潜むゆがみの原因などについて記事を書いてまいりました。文中にもあるように身体の歪みや姿勢というのは無意識で行っている行動なので治すのが難しく、ご自身で改善が難しい時は専門家に頼ることも考えましょう。

それでは最後に身体の歪みをなおす効果のあるストレッチをご紹介して終わろうと思います。

STEP.1>両手をまっすぐ上げてから左に倒す

・足は腰幅より少し広めに開いて立ち、バンザイをするように、両手を上げたまま左真横に倒す。

・このとき、後ろに反ってしまいがちなので、前かがみを意識。

足はかかとに重心を置いて、踏ん張るのを意識しましょう。

STEP.2>左手を下げてさらに深く倒す

・左手を太ももの脇まで下げて、さらに深く、行けるところまで倒す。

・わき腹にある内腹斜筋、腰方形筋がしっかりと伸びて、骨盤などの骨格の歪みの解消に。

・右側も同様に行い、往復しながら20セット行う。

息を止めないように、深呼吸しながら行いましょう。そのほうがリラックスして筋肉が柔軟になるし、倒しやすくなります。

【まとめ|体の歪みを正す「側屈」メソッド4か条】

1.「生活習慣」によりいつの間にか「骨格のバランス」がくずれ、姿勢が悪化してオバ見え状態に。

2.骨は筋肉についているので、「硬く縮んだ筋肉を柔軟にして正しい位置の戻す」のが先決。

3.背中やウエスト周り、骨盤の歪みを正すのは「側屈」が効果的。

4.背面の筋肉が弱っている運動不足の大人は、「前かがみになる気持ちで行う」と真横に倒せる。

引用:precious.jp