イライラの原因はどこに?メンタルヘルス!

社会で生活していると全くストレスを感じないという方は少ないと思いますが、日本人は外国の方に比べると周りをよく気にする傾向があったり、社会の中で生きていると実感する方が多いようです。

その為、ストレスに対する耐性が低くなり、ちょっとした他人の言動を気にしてしまったりして、それによってさらにストレスを感じるという事が多く見受けられます。一昔前はそういったストレスを感じる環境はいくじがないからである、若者はだらしないなどといわれていましたが、最近ではそういったストレスが身体に影響を及ぼすことが続々と解明されていき、社会もその存在を認めるようになったと思います。

その結果、雇う側もメンタルヘルスが維持できるよう、様々な取り組みが行われるようになりました。今回はそんなストレスに関係するメンタルヘルスについて記事を書いていこうと思います。

メンタルヘルスとは

ではまず最初にメンタルヘルスとは具体的に何か、というお話ですがこれには大きく分けて①労働者の健康保持増進、②職場の健康リスクマネジメント、③職場の生産性向上という三つの項目があります。

つまり職場内の福利厚生や社員の健康管理に努めて生産性の向上を図ろうという趣旨のものですね。次に冒頭にもあるようなストレスについてですが、ストレスは大きく分けると物理・肉体的ストレス、心理的ストレス、人間関係のストレスという三つの項目があります。

単語から想像できると思いますが、物理・肉体的ストレスというのは例えば残業が長く続いて寝不足や食欲不振が起こったり、デスクワーカーなど座りっぱなしの職業をされている時は肩こりや腰痛が起こってしまう事です。

次に心理的ストレスですが、例えば上司の厳しいマネジメントから悲しい気持ち、怒り、不安、焦りなどの心理状態に陥ったり、仕事がうまくいかないときに感じる劣等感や自尊感情の低下などもこれに分類されます。

最後に一番大きな問題である人間関係のストレスについてです。離職する一番の原因と考えられており、その範囲は広く、上司、同僚、後輩、などその人を取り巻く人間関係の悪化などを上げることが出来ます。

また厚生労働省は、こういったメンタルヘルスが崩れてしまう事で起こる疾患として「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」そして2011年からは「精神疾患」を加えて5疾病とし、問題解決に向けた取り組みや社内環境の改善などを呼びかけるようにしています。

メンタルヘルスはどのくらいの人に影響を及ぼしている?

厚生労働省が行った調査によるとメンタルヘルスによって体調を崩したり、人間関係に悩んでいる人がどの程度の割合いて、具体的にどのような項目に悩んでいるかについてアンケートを取りました。

現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 58.0%。

強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者について、その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の質・量」が 59.4%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が 34.0%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が 31.3%。

現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレス(以下「ストレス」という。)について相談できる人がいる労働者の割合は 92.8%。

ストレスを相談できる人がいる労働者について、相談できる相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が 79.6%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 77.5%となっている。

また、ストレスについて相談できる相手がいる労働者のうち、実際に相談した労働者の割合は 80.4%となっている。実際に相談した労働者について、相談した相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が 76.3%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 69.7%。

引用:厚生労働省 2019年労働安全衛生調査(実態調査)

URL: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h30-46-50b.html

厚生労働省の取り組みによって、メンタルヘルスに悩んでいるという方々は微減しているといわれていますが、実際にはまだ悩んでいる方も多く、特に仕事内容や人間関係はなかなか劇的に改善することが難しくこれからも取り組みが必要といえます。

まとめ

今回は職場環境や人間関係に悩むことで起こるストレスや、どのくらいの方々が悩んでいるのか、など具体的にみてまいりました。文中にもあるようにメンタルヘルスに悩む方の割合は少しずつ減ってきているとはいえ、特に周りを気にしがちな日本人にとっては根深い問題だといえます。

またメンタルヘルスの問題は自分一人では解決することが難しく、例えば上司や同僚と一緒に改善するための話し合いが必要であったり、全社をあげて取り組まなくてはいけません。その際は、一人で突っ走て意見を言っい、人を黙らせることを目的とせず、相手の声に耳を傾けて一緒に改善できるように歩み寄れるようにしましょう。