不健康な生活はこいつのせい?自律神経失調症!!

一昔前は全く聞くことがありませんでしたが、昨今ではストレスに続いて様々な精神疾患や体調不良を引き起こすものとしてよく「自律神経」という単語がテレビのニュースやネットでも騒がれるようになりました。

すでにご存じの方が多いと思いますが、この神経は日中、生き生きと活動したり、夜ぐっすりと眠ったり、私たちが生きていく上で必須である内臓の活動を司る神経です。しかしこの神経の不調は内臓の不調と同様、目に見えることはなく、忙しい生活を送っていると知らず知らずのうちに乱れていき、身体が動かなかったり、やる気が消失するなど、大きな症状が出て始めて不調に気づく方も多いと思います。

よく言われる話ですが、身体の不調というのは誰に愚痴っても良くなるものではなく、同情はしてくれても身体を代わってくれることはありません。仕事や人間関係は生きていくうえで必要ですが、あまりそれらに固執し過ぎず、自分を大切にしてあげる習慣をつけるようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。

自律神経ってどんなもの?

それでは早速ですが、まずは自律神経の正体について確認しましょう。冒頭のようにご存知の方も多いと思いますが、厚生労働省が出している健康サイトから引用します。

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

ストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。

自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。神経は「中枢神経」(脳と脊髄)と体中に張り巡らされている「末梢神経」に分けられます。

末梢神経は意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」に分けられます。暑いときに手で仰ぐのは体性神経、汗が出るのは自律神経の働きです。

この自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあり、その原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。

引用:e-ヘルスネット

自律神経が乱れると何が起こる?

ストレスと同様、自律神経を失調すると様々な不調が起こるのですが、普段、我々が意識していない活動をしている神経ですから、その症状も多くが私たちでは管理することが出来ません。

例えば全身の倦怠感、疲れが取れない、息切れ、めまい、立ち眩み、便秘、冷え、イライラ、焦燥感、うつなどが挙げれらますし、他にも睡眠障害の傾向が起こる方もいらっしゃいます。あるいは自律神経を原因とする肩こり、腰痛、頭痛なども見られます。

なお、これらの症状が起きたとしても自律神経の失調と決めつけてしまうのは早く、血糖調節異常・低血糖症などでも同じような症状が出ますし、過度なストレスをかんじていても同様の症状は出ますので、早合点せずに不調が起こった際は専門家に相談するようにしましょう。

自律神経失調の改善には?~まとめ~

やはりこれは生活習慣を正常にして心身ともに健康な状態に出来ることが大切です。なかでもストレスは自律神経失調の引き金になることが多く、出来ればストレス原因の根本から排除したいものですが、自分一人ではなく社会で生きている私たちが、全くストレスの無い生活を送るというのはなかなかに難しいものです。

環境を変えることが出来なければ自分で自分を改善してあげるしかありませんが、これらの症状の改善にはやはり運動することがお勧めです。

昨今、SNSなどでも筋トレの効果が話題になっていますが、例えばジョギングなどの軽い運動は血行を良くして、腸内環境を改善するとともに、ドーパミンやエンドルフィン、ノルアドレナリンなど前向きになれる幸せ物質が分泌されますし、さらにそれらの運動に筋トレのような無酸素運動も加えると日々、変わっていく身体に充足感が増しますし、心地よい疲れによって睡眠障害も改善するといわれています。

うつ病やネガティブな発想をしてしまいがちな方の多くは睡眠障害も同時に持っていて、そのどちらがどちらに影響を及ぼしているかは定かではありませんが、一方の改善は他方にも影響することがわかっています。

睡眠障害が改善すれば早寝早起きの習慣がつき、体内時計が調節され、内臓の身体も活性化し、その効果は腸内環境などにも影響を及ぼしていきます。つまり、ジョギングや筋トレはそれらの活動だけでなく、副次的に良い影響を身体に与えてくれるわけですね。

普段、ネガティブなことばかり浮かんできてしまって精神的にまいっている方は騙されたと思って、週に2~3回の運動を一か月~二か月続けてみてください。