マタニティブルーって?産後うつとの違いは? 

日本ストレス社会であるといわれてずいぶんと時間が流れたように思いますが、ストレスという言葉も社会に浸透し、そのストレスによって様々な不調が起こることもよく知られるようになりました。

しかし一般的にストレスというと他人によってなにかしらの暴言を吐かれたり、理不尽な要望されたりと外部からの言動によるものと認識されていますが、特に女性においては毎月のように現れる月経や妊娠・出産などによってホルモンバランスが崩れることでストレスを感じることがよくあります。

今回は妊娠・出産時に感じるストレスや出産・育児についての不安あるいは単純にホルモンバランスが乱れることで起こるマタニティーブルーについて記事を書いていきたいと思います。この不調はご自分ではなかなか克服することができない不調ですので、周りにいらっしゃる方には十分な配慮をしていただければと思います。それでは記事を始めてまいります。

マタニティーブルーとは

症状は人によって異なりますが、大体産後3~5日、およそ1~2週間にわたって涙もろくなったり漠然とした不安に襲われたり、あるいはイライラしたり怒りっぽくなってしまったりと、精神的に不安定になる症状のことを指しています。

余談ですが、この時に行うパートナーの対応は女性の方にとってとても大切で、この時に冷たい対応をすると生涯にわたって心にとどめてしまうといわれていますので、十分に気を付けましょう。マタニティーブルーはまだ原因が全てわかっているわけではありませんが、基本的には冒頭のように主にホルモンバランスの急激な変化が原因で、妊娠中大量に分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンが急激に減少してしまうためと考えられています。ホルモン分泌は自律神経によってコントロールされているため、逆にホルモン分泌の急激な変化が自律神経に作用し、情緒不安定を引き起こすのではないかと言われています。

またホルモンバランスだけでなく、身体的問題もあります。妊娠・出産は命がけであるとも言われているように10か月という長期間に渡り、常に子供に気を使って生活することで疲労がたまっていたり、特に真面目な性格をしている方は生まれてきたわが子をキチンと育てることができるだろうか、周りのお母さんが自分よりもずっとしっかりして見える、などの多くの不安を抱えていることも引き金の一つとなります。

マタニティーブルーの時に気を付けることは?

症状は個人によって様々ですが、前述のような症状がみられる場合、まずは他人にサポートを求めることをお勧めします。男性に比べて女性は社会性を尊ぶ生き物だといわれていますが、自分のつらい現状・感情や不安を共有し、理解してもらえる人々に話すことで、心の負担を軽減することができます。

あるいはご自分で出来ることとして自分の心と身体のケアをしっかりとしてあげることも大切です。それは例えばバランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動などをする時間を確保しましょう。また、自分の好きなことやリラックスできるアクティビティに時間を割くことも大切です。

またその際に、さらに心の安寧を求めるのであれば、一日にすることであったり、育児に関する予定などについて具体的なスケジュールを決める事でも不安を軽減することができます。もちろん無理をしては意味がないので、できる範囲で上記のなかから好きなことに取り組んでみましょう。

まとめ

今回は産後に起こるマタニティーブルーについて記事を書いてまいりました。文中にも度々出てきていますが、マタニティーブルーの時にはなるべく自分にとって居心地のよい空間をつくることはもとより、なるべく不安を感じないように自己ケアをし、他人とも不安や行動、スケジュールなどについてたくさんお話しするのが良いでしょう。

しかしながら、いままで特に趣味などは持ってこなかったという方もいらっしゃると思いますので、マタニティーブルーの時もできる気分転換の方法や運動などについて下記に引用しますので、ぜひ、参考にしてみてください。

気楽に気分転換できる方法をいくつか用意しておく

お風呂にゆっくり入る、好きな音楽を聴きながらのんびり過ごす、泣ける映画を見て思いっきり泣く、近くを散歩するなど、気楽にできる気分転換の方法をいくつか用意しておきましょう。

気分転換というと、旅行で温泉を楽しむ、テーマパークで思いっきり遊ぶなどと思われがちです。

旅行は無理のない範囲なら可能ですが、身体に負荷のかかる気分転換ほど難しくなってきます。

身近で気楽にできる気分転換の方法をいくつか持っておくことは小さなリフレッシュの方法がいくつもあるということです。

お母さんの体調とメンタルを1番に考え、とにかくストレスをためないようにしましょう。

軽めの運動をする

体調に問題がなさそうであれば、運動して体を動かすのもおすすめです。

軽めのウォーキングやヨガ、スイミングなど体に大きな負荷がかからないものがおすすめです。

適度な運動はメンタルヘルスにも効果的です。

運動するとセロトニンというホルモンが分泌され、ストレス解消に効果が期待できます。

引用:学習プリント.com

https://xn--fdk3a7ctb5192box5b.com/article/column/00176/