原因はすぐ身近にあった?スマホ難聴!

没入感という言葉を最近はよく耳にしますが、これはVRゴーグルをつけることで周りの情報一切なくし、そのゲームや音楽の世界に浸っている状態を表す言葉です。技術が進歩することで私たちは大変多くのサービスを供述できるようになりましたが、イヤホンやヘッドフォンなどの装備は気を付けて使用しなければご自身の将来に悪影響を及ぼす可能性があるものであることも覚えておきましょう。

大昔からイヤホンを大音量でつけていると耳を悪くするとおばあちゃんやおじいちゃんに言われていた方も多いかもしれませんが、昨今ではこれが科学的にも証明されており、やはり耳には良くない、ということがわかってきました。

あるいは電車などの公共機関を利用する際など、音の大きなヘッドフォンは周りの方の迷惑になってしまうこともしばしばありますので、ご自身の為、そして周りの方のためにも音量はなるべく小さくするように心がけましょう。それではスマホ難聴について詳しく確認していきましょう。

音が聞こえなくて不便?

早速脱線してしまいますが、スマホ難聴というのは耳の奥にある細胞が破壊されてしまうことで起こる難聴なのですが、耳が少し遠くなるぐらいであればなんの問題もない、と考えてしまう方もいらっしゃると思いますので、まずは難聴というものについて改めて考えてみましょう。

難聴の始まりはまず、小さな音が聞き取りずらくなることによって始まります。小さな音が聞こえなくなると身近なところで言えばなくしたスマホを鳴らしてみるけれどなかなか見つからなかったり、大きな問題で言えば昨今は電気自動車が普及したこともあり、非常に車の騒音が小さくなったため、車の接近に気づかずに道路に飛び出して交通事故の被害者になってしまうことも考えられます。

次に症状が進行していくと、今度は高音が聞き取れなくなっていきます。高音といえば携帯のアラームや危険を知らせる警告音によく利用されるので、文字通り命を脅かす危険を察知することが出来なくなります

そしてそのころになると似たような音を聞き分けることが難しくなり、「いし」「うし」または「ライス」「パンツ」などを誤認識してしまって相手とのコミュニケーションがうまくいかなくなることが考えられます。

そういったコミュニケーションのちぐはぐは最初こそ、天然ボケしているなど笑いのタネになるだけかもしれませんが、難聴が進んでいくことで隠し通すことができなくなり、もしかすると友人が離れてしまう要因になってしまうことも考えられますので、やはり耳の健康には気を付けるようにしましょう。

スマホ難聴の原因

それではスマホ難聴の原因についてですが、これには私たちの耳が音を聞く仕組みを理解することが早道です。例えば音を聞き取る身体の器官は?という質問をしたとき、多くの方は顔の横についているであると回答すると思います。

耳は専門用語では耳介(じかい)と呼ばれていますが、これは音を収音しているだけで厳密にいえば音を聞き取っているのは耳介ではありません。耳介のさらに奥に進んでいくと私たちが耳掃除を行っている外耳道(がいじどう)があり、その奥に鼓膜、さらに鼓膜の奥には内耳(ないじ)があります。

この内耳は鼓膜で密閉されていて、中は内リンパ液という液体が詰まっており、この中に身体のバランス感覚を司る三半規管、耳介が集めた音を電気信号に変えて脳に情報を伝える蝸牛(かぎゅう)という組織があり、ここが音を聞き取っているのです。

まとめ

ここまで難聴になるとどのようなことが起こるのか、そして耳の構造などについて触れてきましたが、最後にスマホ難聴になる理由に触れて終わりたいと思います。

例えば大音量で音楽やゲームなどを聞くという行為についてですが、というのは空気を振動させる行為です。この振動を耳介が集めて蝸牛に送るのですが、大音量という大きな空気の振動が常に蝸牛に影響を与えていると、蝸牛の細胞が破壊されていき、スマホ難聴に陥ってしまうのです。

ではどのようにしてそれを防ぐかといえば、もちろん大音量で音楽やゲームを楽しむことも大切ですし、以下のように意識して耳の健康を守ることもできますから、是非、試してみてください。

その他、耳の健康に関してアドバイスをお聞かせください

コンサートなど大音量がするところに行くときは、100円ショップなどで売っている「柔らかい耳栓」を持参し、耳が痛いと感じたら軽く耳に差し込むようにしましょう。

最近はイヤホンや綿棒による刺激で外耳炎を起こす方が増えています。イヤホンを購入する際は、自分の耳に合うかどうか試着してから購入してください。

耳掃除は、基本的にする必要はありません。耳垢は自然に排出されます。やっても月に1回程度で十分です。もし、耳かきをする場合は「竹の耳かき」で優しくなでるように。

市販の綿棒は耳掃除に適していません。特に入浴小屋プールのあとは、炎症やかゆみの原因になりますので、綿棒で耳の中をいじらないでください。

また、耳の中に水が入っても自然に排出されるので、中耳炎になることはありません。

引用:日本橋大河原クリニック

URL: https://www.ohkawara-clinic.com/column/smartphone_nancho.html