頭痛の原因は目の奥にある?眼精疲労!

2019年10月1日

スマホPCは一家に一台ではなく一人に一つが当たり前の世の中になりました。非常に便利なそれぞれの機器ですが、目の疲れ不眠症肩こりの原因などになり、それらの症状に悩まされている方も多いと思います。

しかし、今回のテーマでもある眼精疲労はPCやスマホが普及する前から存在し、当時は活字の読み過ぎや、集中しすぎなどが原因だったことと思います。いずれにしても目の疲れというのは誰にでも起こりうることですし、疲れたことが無いという方のほうが珍しく、多少の違和感があっても放置してしまう事がほとんどだと思います。

けれど、疲労が慢性化すると目の疲れ以外にも様々な症状を引き起こします。当記事をよんで頭痛や肩こりに心当たりのある方は是非、改善してみてください。それでは始めてまいります。

 

眼精疲労ってどんな状態?

それではまず最初に単語の確認からしていきたいと思います。よく疲れ目眼精疲労を一緒にされる方がいらっしゃいますが、症状自体はあまり大差がありません。簡単に言ってしまえば、一時的に目の奥に疲労を感じるのが疲れ目で、その状態が寝て起きても継続している状態を眼精疲労と呼びます。

つまり、疲れている期間が長いか短いかですね。また眼精疲労と同じぐらい有名な目の不調と言えばドライアイです。ドライアイは、PCやスマホあるいは読書に集中するあまり、瞬きの回数が減り、涙点から排出される涙が少なくなることで、眼球の涙が蒸発し、表面が乾いている状態をさしています。

話を眼精疲労に戻しましょう。眼精疲労というのは簡単に言えば眼球の奥にある毛様体筋が疲労している状態で、いってみれば軽度の筋肉痛ということです。この筋肉については次章でご説明しますが、ここに疲労が溜まると目がしょぼしょぼしたり、目の焦点が合わない、あるいは焦点が合うのが遅い目が渇く、涙が出るなどの症状が出てきます。

また眼精疲労と併発されやすいのが肩こりなのですが、この関係性は実はよくわかっていません。おそらく集中しすぎることで無意識にいかり肩になっていたり、長時間同じ姿勢になっていることで背中や肩回りの筋肉が硬直してしまう事に原因がありそうですが、個人個人の姿勢によっても変わってきます。

 

眼精疲労と身体

さて、前章で眼精疲労毛様体筋の筋肉痛というお話をしましたが、この筋肉は普段、目の焦点を合わせるために使用されている筋肉です。例えば部屋の明暗、遠近によって瞳孔を動かし、ピントを合わせる時に使われます。

筋肉があるという事は血流が流れており、神経が通っているのですが、毛様体筋に疲労が重なるとこの血流が悪くなります。その原因は筋肉の特徴にあります。筋肉は主に二つの要素から硬くなります。一つは老化、もう一つは疲労です。

筋肉が疲労によって硬くなると血流が悪くなり、血流が悪くなると酸素が行き渡らず疲労物質も流れていきません。その結果、肩こりや思考力の低下、あるいは前述したような症状が引き起こされるのです。

ですから昨今、商品化されている眼球を温める為のアイマスクなどは患部を温めて、血流を改善することを目的に作られているというわけです。またPCやスマホの使いすぎは不眠症も症状の一つに挙げられます。

私たちが見ているパソコンやスマホの画面は極小さな液晶の集合体で、ここからはブルーライトという光が出ています。この光は自律神経に悪影響を及ぼすからです。

最近では自律神経失調症などがメディアでも取り上げられていますのでご存知の方も多いと思いますが、自立神経とは心臓の鼓動、発熱・発汗、消化・吸収、体温の調節、呼吸、睡眠など我々が普段、無意識に行っている生命活動を司る神経で、日中働く交感神経と夜間、身体を休める為に活動する副交感神経があります。

パソコンのブルーライトが目に入ると、虹彩(こうさい)が瞳孔を調節し、交感神経にスイッチが切り替わり、身体が日中活動するモードに入ってしまい、リラックスした状態で睡眠に望むことが出来ず、睡眠障害が生まれるというわけです。

 

まとめ

今回は目の奥の疲労が長期間続く眼精疲労について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、眼精疲労は瞳の奥の問題だけでなく肩こり、集中力の低下、睡眠障害、頭痛など様々な症状を生み出します。

ちなみに眼精疲労の症状を和らげるのにはこれも文中ですでに登場していますが、眼球を温めて血流を改善させることも一つですが、パソコン作業や読書を長時間続ける場合、一時間に5分ほど休憩時間を設けるとよいでしょう。

また休憩時間は出来るだけ遠くのものを見るようにすると、近いところでピントを調節し続けた毛様体筋が伸ばされ、症状の改善が見込めます。私たちが同じ姿勢や体勢を続けているとそこの筋肉が凝り固まったり、身体が固まってしまうように毛様体筋もずっと同じピントでいると疲労してしまうからです。

もしもご自身で改善の為に努力しても全く目の奥の疲れが取れない時は、その目の疲れには他の原因が隠れているのかもしれません。取れない目の疲れにお悩みの際は、お気軽にご相談ください。