強迫観念に要注意?思春期痩せ症!
人間の成長を考えた時、身体だけでなく心も成長する時期というと、やはり男性よりも女性の方に早く訪れる思春期を想像する方が多いと思います。
実際、その頃に誰かに言われた言動を気にして、それが大人になってからも人生に影響を及ぼすことはよくありますし、よくも悪くも傷つきやすく感受性が豊かな年代だと思います。今回はそんな時、特に女性によく現れる、周りに合わせて痩せなくてはいけない、という強迫観念から拒食症や過食症などの摂食障害を引き起こす思春期痩せ症について記事を書いていきたいと思います。
特にその頃は親の意見を聞きたがらない年代なので、親からの説得は難しいものですが、お子さんに兆候が表れた時は周りのチカラも借りながら、改善していけるといいですね。それでは始めてまいります。
思春期痩せ症とは?
冒頭のように過食症や拒食症を引き起こす摂食障害です。主に思春期の女性に現れる傾向がありますが、原因は様々でやはり冒頭のように周りに合わせた強迫観念によるもの、美の追求からもっと痩せないといけいないと感じる、あるいは昨今ではなくなったと聞きますが、絶対に食べ物を残してはいけないという風潮から厳しく食べ残しを管理されることで起こる場合もあります。
以下に思春期痩せ症についてまとめている医療系サイトの内容も引用してみたいと思います。
神経性やせ症は、やせていることへの執拗なまでのこだわり、自分の体に対するイメージ(身体像)の歪み、肥満に対する極端なまでの恐怖、ならびに食事量の制限による著しい低体重を特徴とする摂食障害です。
通常は青年期に発症し、女性に多くみられます。体重が減り続けているにもかかわらず食事を制限する一方、頭の中は食べもののことにとらわれ、問題を抱えていることを否定する場合があります。
(中略)
神経性やせ症には以下の2種類があります。
摂食制限型:食べる量を制限するが、定期的に過食や排出行動(例えば、意図的に嘔吐する[自己誘発性嘔吐と呼ばれる]、下剤を服用する)を行うことはない。過度に運動をする患者もいる。
過食・排出型:食事を制限するが、定期的な過食や排出行動もみられる。
引用:MSDマニュアル 家庭版
そうはいっても、、、なかなか。
そうなのです、こういった痩せ症に関する情報はメディアからもよく発信され、それによって健康状態が脅かされたり、成長が阻害されてしまうことは多くの方に認知があっても、若い時分ではそれをなかなか受け入れることが出来ません。
今回はそんな時に少しでもお役立ちできるような情報を入れていきたいと思います。まずはご自身が本当に肥満体であるのかを確認しましょう。
肥満度を測るBMIという数値があり、その計算方法は、適正体重 = (身長m)2 ×22これで産出される値が18.5〜25未満ならば適正体重ですし、18以下は低体重となります。また数字によって肥満度合もわかり、25〜30未満 肥満(1度)、30〜35未満 肥満(2度)、35〜40未満 肥満(3度)となっています。
確かに痩せすぎていることはよくありませんが、自分は周りを気にしないからといって、肥満体でいすぎると将来的に内臓疾患や膝、腰に慢性的な痛みを覚えたりもしますので、いずれにしても適正体重になれるようにしましょう。
そもそも、今回の思春期痩せ症は周りを気にすることで起きる摂食障害ですが、最近は少なくなりましたが、メディアも痩せている方が素晴らしい、痩せる方法は、、ということを声高らかにいっていますが、何も全員が全員とも痩せている必要はありません。
しかし、自分に自信が持てない方は往々にして、痩せなければいけない→ダイエットを始める→失敗→リバウンド→自分は意志の弱い人間である(自信を無くす)→周りの人と自分を比較する→痩せなければいけない
というループに陥りがちです。この心理状態になると常に周りの視線を気にし、自分に自己嫌悪を抱き、気持ちもネガティブになりがちになってしまいます。ですから、そういった心理状態に陥ってしまうぐらいであれば、自分は自分の体型が好きだからダイエットをしないのだ、ぐらいの心持ちでいた方が精神衛生上は良いのです。
まとめ
今回は思春期の女性に多い摂食障害である思春期痩せ症について記事を書いてまいりました。文中にもあるように周りの視線というのは思春期の男女にとって最も気になる存在ではありますが、それによって自身の人生まで決めてしまうほどに大きなものではありません。
また冒頭にもありますが、この年代の方々はなかなか親のいう事を受け入れられなかったり、反抗したくなったり、と難しい年頃です。そんな時は無理して説き伏せるよりも周りのチカラを借りるとことがスムーズに運ぶ場合もあります。
自分の悩みを誰かに打ち明けたり、マッサージや整体によって心身の健康を感じると摂食障害や精神的なネガティブも払拭できる可能性は大いにあります。もしも身近な不調や疾患にお悩みの際はお気軽に当院までご相談ください。