巻き爪とは?

すぐに病院にかからなくてもいいけれど、出来れば治しておきたい症状というものは様々あります。例えば簡単な捻挫や虫歯、肩こり、腰痛など、我慢することも出来るけれどできれば改善したいものです。

それは時に痛みを伴うものもあれば違和感がある、程度のものありますが、今回はよほど重症化しないと専門家に相談しないけれど、重症化するとその痛みから歩くことができなくなる巻き爪について記事を書いていきたいと思います。

後述していきますが、巻き爪は男性よりも女性に多く見られる不調ですが、先のように重症化してしまうと生活の質を下げる事にもつながりますので、なんだか気になる、という方は早めに対処するようにしましょう。それでは記事を書いてまいります。

巻き爪とは?

名前は知名度が高いのでご存知だと思いますが巻き爪には大きく二種類あり、いわゆる巻き爪といわれているのが足の爪が「のの字」を書くように曲がって、重症化すると皮膚に食い込んで血が出たり、重症化すると傷口から雑菌が侵入して炎症・化膿を引き起こして、痛みから歩けなくなってしまうというものです。

またもう一種類は見た目は普通のツメとあまり変わりはないけれど、やはり皮膚にツメが食い込んで痛みを発生させる陥入爪(かんにゅうそう)というものがあります。

ではそれらが起こる原因についてですが、ツメというものは指の形を整えたり、ツメがあることで感覚が鋭くなる感覚器のような働きや細かい作業を行う時の微妙なチカラ加減をする働きがあるのですが、そもそもツメは内側に巻き込まれるように圧力をかけて生える特徴があることを忘れないようにしましょう。

つまりその丸まろうとする圧力指のチカラが負けてしまうことで巻き爪は起こります。指のチカラを弱めるものにはなにがあるでしょう。これは色々とありますが、まずは巻き爪が女性に多い理由から見ていきましょう。

女性は男性に比べると身体全体の骨格構造が脆弱に出来ています。これはもちろん胎児を出産する必要があり、その際に赤ちゃんを出しやすくするように身体を柔らかく変形させるためです。

またハイヒールなど、硬い靴を履く機会も多く、さらにいえば男性よりも全身の筋肉量が低いということも付けくわえることができます。前述のように筋肉量が少ないツメが内側に丸まろうとするチカラに負けてしまうからですね。

巻き爪の原因

さらにそのよう骨格構造が脆弱で筋肉量が少ないと足の変形が起こりやすくなることが挙げられます。足の変形といえば有名な所では外反母趾(がいはんぼし)や扁平足(へんぺいそく)です、外反母趾とは足の親指が中指の方へくの字に曲がってしまう疾患で、偏平足は土踏まずが無くなってしまう事で、足裏に均一に負荷がかかってしまう疾患です。

話が少しそれますが、そういった足の指に変形が起こっている場合、巻き爪だけでなくタコや魚の目も起こしやすくなる傾向があります。つまり足が変形していたとしてもそれが支える体重は変わらないわけですから、足裏のどこかに過剰に負荷をかけることになり、本来はそのような負荷が加わらない箇所はその状態を何とかしようとしてタコを作ったり、それから雑菌が入ることで魚の目などが出来てしまうというわけです。

またそのように正常な位置に負荷がかからないと親指が使用されず、筋肉が衰えていき、ツメが曲がろうとする圧力に負けてしまうことで巻き爪を助長したり、締め付けられた結果、ツメが変形するなどして結果的に巻き爪になってしまうというわけです。

まとめ

今回は女性に多いツメの不調、巻き爪について記事を書いてまいりました。文中にもあるように巻き爪を予防するためには足の指をしっかりと使い筋肉を衰えさせない、あるいは硬い靴をいつも使用しているのであればその習慣を見直したりといったことが肝要です。

それでは本文の最後にそれらを踏まえたうえで、ご自分でも出来るセルフケアをご紹介しようと思いますので、気になる方は是非ためしてみてください。

巻き爪のセルフケア

巻き爪は、正しいセルフケアをすることで、予防したり改善したりすることができます。医療機関での治療を受けたあとも、再発防止のためにはセルフケアは欠かせません。

まずは、足の爪を切りすぎないことがポイントです。爪の長さは指先と同じか、1mmほど長いくらいまで伸ばしている状態が適切です。爪の先は平らでまっすぐな形になるように少しずつ切り、角は少しだけ整える程度にしましょう。爪切りの頻度は、3~4週間に1回が目安です。

(中略)

巻き爪を予防する正しい歩き方

歩き方の癖を直すことも、予防のために大切です。足の指がしっかり地面につくよう、正しい歩き方を心がけましょう。

指導:健康運動指導士 黒田恵美子

つま先が正面に向くようにまっすぐ足を出します。

かかとから着地して、重心は足裏全体にかけます。

上半身が前に出たら、小指に重心をのせて、そして反対側の足が地面につくときには、重心は親指側に移動します。

最後は親指をしっかり押し出す。

【ポイント】

頭頂部は糸で引き上げられているようなイメージで行うと姿勢が良くなります。

腕を後ろに振るようにします。

引用:NHK健康チャンネル

URL: https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_28.html#episode3