原因は筋肉痛のこわばり?ぎっくり腰に要注意!

ギックリ腰の名前はあまりにも有名なのでご存知ない方のほうが少ないと思いますが、原因や改善方法については詳しく知らず、一度なったことがある方にとって、重たい荷物を持つ時やかがんでから立ち上がる時に恐怖を感じる対象だと思います。

それもそのはず、ギックリ腰の痛みは非常に強烈で一度経験すると二度と起こらないことを願うからです。実は骨折や靭帯の損傷の方がギックリ腰よりも重症と思われがちですが、それらの組織にはほとんど痛覚がなく、きれいに折れている時は痛みが少なかったり、靭帯が切れていてもその箇所に違和感があるだけ、動かしずらいだけ、といった症状の方も多いのです。

一方、ギックリ腰のように筋肉に端を発する症状は2~3日で痛みが減っていき、一週間もすれば痛みを感じなくなる半面、起きた時の痛みは強く、まともに動くこともできません。

それでは詳しく確認していきましょう。

ぎっくり腰はなぜ起こるのか?

古くはギックリ腰は加齢によって起こるもので、40代~50代を皮切りに起こるものだとされてきました。しかし、昨今ではデスクワークやPC・スマホなどの媒体を常に使用することで姿勢が固まり発症するケースも増えており、30代を迎えた方であればどなたにも起こりうるものです。

またギックリ腰という名前から腰にばかり起こると思われがちですが、背中や肩など常に使用される筋肉にも起こる場合があります。またそれらの疾患は原因の多くが特定されておらず、一人一人の生活スタイルによって食生活の偏り、運動不足、悪姿勢、筋肉の凝り、椎間板トラブルなどによっても起こります。

しかし、一番多いのはやはり凝り固まった筋肉が原因で起こります。まず初めに筋肉というのは疲労していくと硬く凝り固まっていく性質を持っています。例えばこの性質によって膝やヒジに炎症が起こったり、アキレス腱断裂のきっかけになったりもするわけですが、ギックリ腰に多いのは座った姿勢をずっとしている事です。

座った姿勢というのは一見すると身体が楽なように見えますが、背もたれにいつも重心を預けていたり、画面に集中して前傾姿勢になったり、机といすの高さが合っていないといったこともギックリ腰の引き金になります。

また同様に低い椅子と高い机を使用していて肘よりも手が上に来る形で作業している場合、特に背中の筋肉が酷使されていきます。片腕はおよそ体重の5~6%の重量があるといわれており、両腕で10%ですから、体重が60キロの方の場合、6キロの重さがありますから、先のように肘よりも上に手がある状態でパソコン作業などをしているとぎっくり背中になる場合がありますから注意しましょう。

ぎっくり腰の予防と対処法

ギックリ腰は凝り固まった筋肉によって血流が悪化することで起こる場合が多くあります。そのため、まずは座ったり立ったりする時に正しい姿勢を取る事、次に運動を日常生活に取り入れる、あるいは一時間に一度ほど立ち上がりストレッチをして筋肉をほぐして血流を悪化させないなどが予防につながると思います。

またもしも、ギックリ腰になってしまった際は激しい痛みの間はもちろん動かすことができないと思いますが、痛みが引いてきたら積極的に出来る範囲で動いてあげると早く痛みが引くようになります。

その点については下記サイトを引用してみましょう。

ぎっくり腰の発症直後、痛みが強い場合には、腰に負担がかからない楽な姿勢をとるようにします。

「膝を軽く曲げて横向きに寝る」、「あおむけに寝て、ひざを軽く曲げて、膝の下にクッションを入れる」、「あおむけに寝て、低めの台に両脚を乗せる」などの姿勢が勧められます。

(中略)

再発予防

ぎっくり腰を経験すると、その後の1年間で約1/4の患者さんが再発するといわれています。

再び苦しまないためにも、しっかりと再発防止に取り組むことが大切です。再発を予防するためにすべきことは、主に4つ。

無理な姿勢をとらない

腰に負担がかかるような姿勢を避けましょう。代表的には前かがみの姿勢です。

ストレスを軽減する

ストレスが続くと痛みに敏感になります。音楽や食べ物など、自分の好きなものを生活に取り入れ、 ストレスを軽減しましょう。

肥満を防ぐ

肥満があると体重が重い分、腰に負担がかかって腰痛が起こりやすくなります。

適度な運動を行う

痛みがなくなって完治した後に、体を動かすことは、腰をいたわるという意味で効果が期待されます。

引用:NHK 健康ch

URL:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_558.html

まとめ

今回は凝り固まった筋肉によって引き起こされるギックリ腰について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、ギックリ腰は様々要因で引き起こされますが、まず気を付けたいのが筋肉の酷使です。

立ちっぱなし、座りっぱなしを回避すると共に、正しい立姿勢座り姿勢を身に着け適度な運動をするようにして痛みの無い生活を送れるように努力しましょう。