原因は普段の姿勢にあり?ギックリ腰!

普段からストレッチなどをする習慣のある方はあまり感じないかもしれませんが、例えば日常的に同じような姿勢を取っている方がたまにストレッチを行うと驚くほど自分の身体が硬くなっている時があります。

それは例えば股関節であったり背中の筋肉などが多いのですが、自分の身体に合わない椅子に毎日ずっと座っていたり、背もたれに上半身の体重を全部預けるような座り方をする方は今回のテーマであるギックリ腰注意が必要です。

ギックリ腰というと重い物を無理に持ち上げたりして起こるようなイメージがあるかと思いますが、実はそれは引き金の一つであって問題は普段から腰や背中といった部分に疲労が蓄積することで起こりますから、やはりいつもの習慣に気を付けなくてはなりません。

またギックリ腰のイメージというとそれ以外にもある程度年齢を重ねた方によく起こりそうなイメージもあると思います。確かに私たちの身体は加齢によって筋肉や関節が硬くなっていくのでギックリ腰にはなりやすいと言えますが、先のように若者でも疲労がたまることによって起こることがあります。

それでは詳しく見てまいりましょう。

ギックリ腰の正体とは?

医学的には急性腰痛という呼ばれ方をしていますが、ギックリ腰という呼び方のほうがずっとしっくりくると思います。ヨーロッパなどでは魔女の一撃とも呼ばれており、冒頭のように疲労が蓄積することで、物を持ち上げる、くしゃみをする、立ち上がる、などふとした時に強烈な痛みが走り、2~3日活動が出来なくなります。

またギックリ腰が有名過ぎてかすんでしまいますが、なにもこのギックリ系の痛みというのは腰だけに起こるものではなく、首や背中に起こる時もあります。

原因は患者の数だけあるといわれており、冒頭のように疲労が蓄積していること以外にも筋肉や骨、姿勢、背骨周りの軟骨、椎間板などに問題がある場合もありますし、睡眠不足、栄養バランスが取れない食事、長期の運動不足によって身体が柔軟性を失うことで起きることも考えられます。

あるいは冒頭でも示した座り姿勢以外でも猫背や巻き肩、ストレートネック(スマホなどを見すぎることによって、常に頭部が前傾し、首の骨がまっすぐになり、肩や背中を疲労させる姿勢)といった悪姿勢によっても起こりえます。

また、ギックリ腰を始めとした腰痛はおよそ80%が原因不明で起きているため、お一人お一人の状態に合わせた改善方法が必要だといえます。

ギックリ腰を予防するには?

前述の通り、ギックリ腰は起こる原因が解明されているわけではありませんから、普段からの心がけによって予防に努めることが肝要です。その際、すでに挙げたような姿勢や食事に気を付けるという方法もありますが、姿勢の悪さがもたらすギックリ腰は猫背のようにうつむき加減でいつもいることで腰に負担がかかることが問題ですし、座り方が悪い時も筋肉や靭帯に疲労が蓄積してしまうことが問題となります。

ですからギックリ腰を防ぐ一番の予防策はたまった疲労物質を流すことが出来る「運動」を日常的に行う事です。下記には腹筋と背筋運動の一例を他サイトから引用してみますので、参考にしてみてください。

<腹筋と背筋運動の一例>

  1. あお向けに寝て、手をお腹のあたりに置き、上体だけを少し上げる(5秒程度)。このとき、息は止めずに少しずつ吐く。これを数回繰り返す。
  2. うつ伏せに寝て、手はからだの横に添え、上体を少しそらす(5秒程度)。息は止めずに少しずつ吐く。これを数回繰り返す。

腹筋と背筋をさらに強くするには、1.と2.と同じ姿勢で、足先を上げる運動もあります。ただし、腰への負担が大きくなるので、まず1.と2.の運動に十分に慣れるようにしてください。

腰に痛みが残っている場合や自分では運動が続かない場合は、医師に相談してリハビリの運動を行っている施設を紹介してもらい、専門家の指導を受けるようにしましょう。

またストレッチ運動は、ラジオ体操程度で十分ですが、曲に合わせて急いでやる必要はありません。筋肉をリラックスさせ、靭帯をゆっくり伸ばすつもりで、自分のペースでやるようにします。

引用:OMRON ホームページより

まとめ

今回は疲労が身体に蓄積することによって誰にでも起こる可能性があるギックリ腰について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、やはりギックリ腰を予防するには運動が一番です。

またこちらも文中にありますが、身体は年齢と共に柔軟性を失っていくものです。そうなるとギックリ腰に限らずケガをしやすくなったり、筋肉量が低下することで身体の変形や膝の疾患なども招きやすくなりますから、意識的に運動することが出来るといいですね。

いつまでも健康で痛みのない生活を送るために、少しずつ気を付けていけるようにしましょう。